近世・近代における比況を表す「ト一般」について

Title
近世・近代における比況を表す「ト一般」について
Other Titles
A Study on「〜to Ippan」of Represents the Rhetoric in Edo・Meiji
Author(s)
나공수
Keywords
比況(Rhetoric); 一般(Ippan); 中国俗文学(Chinese literature); 唐話学(Chinese study); 漢字表記(Chinese character)
Issue Date
201306
Publisher
한국일본어문학회
Citation
日本語文學, v.1, no.57, pp.41 - 74
Abstract
比況を表す「一般」形式として「如∼一般·似∼一般·像∼一般·與∼一般·和∼一般」が中国俗文学に多用されている。この形式が日本にも伝われれている。近世日本の資料のうち読本資料には好まれず、一般的には「如し·様だ·似たり」で代用している。「如∼一般·似∼一般·像∼一般·與∼一般·和∼一般」は、日本人作白話文学や寺門静軒の繁昌記に多かった。明治期につながる繁昌記には「與∼一般·和∼一般」が用いられていた。中国俗文学を翻訳したものには少数用いられているが、「如·似·像」などを伴わず、主に「体言+ト一般」の形で用いられている。近代の文学では、評論や小説などに多く用いられている。殆んどが「∼ト一般」であるが、「恰モ∼ト一般」のように副詞を伴う例もある。この時期には中国とは異なり「用言+ト一般」の語法が飛躍的に増加していることも特徴であろう。また、「∼ト一様」は少数であり、「∼ト」を伴わない「∼一般」の例は見られなかった。このことから、近代、特に明治期には、繁昌記類を除いてすべて「與」や「和」からきた語法であると思われる「∼ト一般」が中心的に用いられていたことが明らかになった。これはつまり、近世の通俗和文のように「如·似·像」を伴わないことにより、意味上の重なりを回避するための現象なのであろう。本稿では、「一般」に「比況」の用法があったことと、特に近代の文学に多用されている「∼ト一般」の由来について考察してきたが、これは唐話学により日本人の漢字表記の世界に及ぼしたことも述べておきたい。
URI
http://hdl.handle.net/YU.REPOSITORY/29504
ISSN
1226-0576
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문과대학 > 일어일문학과 > Articles
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